2019年2月24日(日)にツェル・アム・ゼ―に行って来ました。
ツェル・アム・ゼ―は、ミュンヘンから南東に約170kmにあるオーストリアの湖のほとりの町です。
1月11日に日本帰国の内示を受けた後、2月に入って仕事が多忙で、あっという間にドイツ滞在もあと2週間を残すのみとなってしまいました。
この週末は天気に恵まれたので、最後のバンド・オブ・ブラザーズの聖地巡りに行ってきました。
バンド・オブ・ブラザースは、米国のケーブルテレビHBOが2001年に制作した、米軍の第101空挺師団、第506空挺連隊、第2大隊、E中隊(イージー・カンパニー)の訓練から終戦までを全10話で描くドラマです。
映画「プライベートライアン」のコンビ、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスの製作総指揮により、映画並みの1億2000万ドルの制作費をかけて作られました。
昨年の4月から、バンド・オブ・ブラザーズ(以下BoBと省略します)ゆかりの地を回って来ましたが、その締めとして、E中隊が最後に過ごした地の訪問です。
ナチス党の支配した地、ベルヒテスガーデンを攻略した後、101空挺師団は約40km南にあるツェル・アム・ゼ―に移動し、そこで太平洋戦争の終戦を迎えました。
なお、ドラマの中ではE中隊のメンバーが欧州大戦の終戦日を「V(ビクトリー) Day」と言って祝っていましたが、この前の週に日本に出張した際も、日本中が「V(バレンタイン) Day」を祝っていて驚きました。(笑)
(日本では、いつからバレンタインデーをV Dayと呼ぶようになったのでしょうか???)
と、前置きが長くなりましたが、旅行の紹介を始めます。
10:00にツェル・アム・ゼ―に到着しました。
湖の後ろには山が迫り、スキー場になっているので、町はスキーヤーでいっぱいです。
ツェル・アム・ゼ―の町役場「ローゼンベルグ城(Schloss Rosenberg)」です。
町中にある聖ヒッポリュトス教会(Pfarrkirche hl. Hippolyth)。
教会の内部です。
ツェラー湖(Zeller See)です。
他のアルプス地域の湖と同様、この湖も水がきれいなのでしょうが、この日は凍り付いていました。
このところ、晴天が続いてミュンヘンは春の陽気でしたが、アルプス山中はまだ冬ですね。
同じくツェラー湖です。
気温が上がってきて、湖の氷がギシギシ鳴っていました。
湖のほとりにある、エリザベト公園。
かつて、この地には、エリザベト・ホテルがありました。
1885年8月7日にオーストリア帝国の皇妃エリザーベートが数日滞在しました。
ツェル・アム・ゼ―はシシィのゆかりの地でもあったのですね。
湖の北側の景色。
第506大隊のHQが置かれたグランドホテルを背景に記念撮影。
通常、私は自分の写真を撮りませんが、今回は、BoB聖地旅行の最後を飾るために、ノルマンディで購入した空挺ジャケットを着てきたので記念に撮影しました。
気分はE中隊の隊員です。
でも気温が低く、まだ空挺ジャケットでは寒かったので、少しだけバストーニュの気分にも浸りました。(笑)
グランドホテルの裏には、湖に降りる道がありました。(写真右端)
ドラマではウィンターズ小佐が湖で泳いでいましたが、ここから湖に入ったのでしょうか?
北側の景色。
オーストリア・アルプスがきれいです。
ツェル・アム・ゼ―の街並み。
典型的なアルプス地方の風景です。
同じくツェル・アム・ゼ―の街並み。
中央の建物が由緒があるようでしたが、看板を記録するのを忘れました。
11:30にツェル・アム・ゼ―の町を出発。
近くにある、カプルーン城(Burg Kaprun)。
ドイツにはよくある地方領主の城です。
この城を訪問したのは、今回の訪問に当たって、ツェル・アム・ゼ―についてググっていたら、BoBファンのブログ(英語)を見つけたため。
E中隊の欧州での最後の写真が、この地で撮られたそうです。
この日は閉館していましたが、中庭には入る事ができました。
我が愛車です。
この車ともあと少しでお別れです。
この日の夕方に、私の後任者をミュンヘン空港でピックアップするため、少し早いですが12:00にカプルーンを出ました。
1月中は冬の気候が続いて、この地に来れないかと心配しましたが、最後に来れて良かったです。
終わり